特許について
特許を取るのは難しいと思っていませんか? 技術的に優れた発明でないと特許にならないと思っていませんか?
特許庁は法定要件を満たした特許出願の特許権設定を拒絶することはできません。特許になるか否かは明細書の書き方ひとつで決まります。
特許取得をお考えでしたら、発明の纏め方や明細書の書き方について、是非ご相談下さい。
商標について
これからWebページ、自社の商品・サービス、宣伝・広告などに使用しようと考えているマークやキャッチコピー、或いはすでに使用しているマークやキャッチコピーはありませんか?
そのようなマークやキャッチコピーは商標的価値が期待できます。商標権の取得を検討をしませんか。商標権取得をお考えでしたら、商標権の取り方や活用について、是非ご相談下さい。
特許の出願例
特許6944214号(流体供給装置) 特許権者:富士波工業様
この特許は、ガソリンスタンドで使用される給油用のピストル型給油ノズルに関する特許です。
2019年(令和2年)10月に出願した後、2020年(令和3年)6月に実施例を追加して優先権主張出願と審査請求を行い、2021年(令和3年)9月に特許査定を得ました。誤記による拒絶理由通知は有りましたが、新規性、進歩性などの実体的な拒絶理由通知はなく、早期に権利化ができた特許です。
従来の給油ノズルは、給油経路上にバネで当該経路を閉塞する位置(閉位置)に押圧された主弁が設けられ、給油者がレバーを引くと、主弁が経路を開放する位置(開位置)に移動して給油を行う構成を基本構成としていました。
この特許は、従来のバネ圧を利用した機械的な主弁の移動方式を流体圧を利用して主弁を移動させる方式に変更した点に特徴があります。
具体的な構成は、右上図を参照すると、流路5に供給される燃料(流体)Fの一部を、主弁212を保持するシリンダー部211にも供給し、操作レバー221の引き締め操作に連動してピストン部215をシリンダー部211内に挿入してシリンダー部211内の液圧を上昇させ、これにより主弁212を閉位置(右上図の状態)から開位置(主弁212が上昇した状態)に移動させる構成にしたものです。
この特許は、燃料(流体)5の流体圧を利用して主弁212の開閉動作を行うので、従来のバネ圧を利用した機械的な弁開閉機構よりも構造が簡単で、耐久性、信頼性に優れるという利点があります。
この特許に係る発明は、ガソリンスタンドの給油ノズルの改良から生まれましたが、その利用はガソリンスタンドの給油ノズルに限られるものではなく、流体を供給するためのノズルに広く応用することができます。例えば、飲料水を供給する給水車、大容量タンクから小容量容器に水等を分配するため給水機、水鉄砲などのおもちゃなどに応用することができます。
この特許は、広く利用して頂くために、開放特許情報データベースに登録しています(開放特許情報番号:L2022001372)。
関心のある事業者様は、ご連絡を宜しくお願い致します。
公的な中小企業支援策について
特許庁では、知的財産権に関する中小企業への様々な支援事業を行っています。⇒「経営に生かす知財支援策まる分かりガイド」を参照
例えば、知財に関する費用に関しては、審査請求料、特許料、国際出願に係る手数料が1/2に減額されます。⇒「特許料等の減免制度」を参照
中小企業等の知的財産権に関する無料相談窓口として、都道府県毎に設けられた「INPIT知財総合支援窓口」(京都、大阪では「INPIT京都府知財総合支援窓口 」、「INPIT大阪府知財総合支援窓口」)がありますが、当事務所でも、特許庁の中小企業支援策について、無料で相談を受け付けています。
特許庁の中小企業支援策に関心のある方は、お問い合わせ下さい。